協和ANC(Active Noise Control)消音システムは特に低周波騒音を低減させる装置です。工場の排気ファン等の吐出側ダクトに設置するだけで排気風量に影響を与えず確実に消音を実現します。
■仕様表
ファン番手 |
型式 |
ダクト径
(φmm) |
風量
(m3/min) |
風速 |
効果範囲
(20℃時) |
全長L
(最小) |
#11/2~#2 |
AN-K400 |
400 |
75~90 |
~12m/s |
50~500Hz |
2.4m |
#3~#4 |
AN-K500 |
500 |
90~140 |
~12m/s |
50~400Hz |
2.5m |
#3~#5 |
AN-K600 |
600 |
140~200 |
~12m/s |
50~350Hz |
2.7m |
#4~#5 |
AN-K700 |
700 |
200~280 |
~12m/s |
50~300Hz |
2.8m |
#5~#6 |
AN-K800 |
800 |
280~360 |
~12m/s |
50~250Hz |
3.0m |
#5~#7 |
AN-K900 |
900 |
360~460 |
~12m/s |
50~220Hz |
3.1m |
使用機器一覧
型式 |
コントローラ
型式 |
スピーカ型式
(出力W) |
アンプ型式
(出力W) |
マイク型式 |
AN-K400 |
AN-KC31 |
AN-KS100
(100W×2個) |
P-60D(60W) |
AN-KM01
(2個) |
AN-K500 |
AN-KC31 |
AN-KS100
(100W×2個) |
P-60D(60W) |
AN-KM01
(2個) |
AN-K600 |
AN-KC31 |
AN-KS100
(100W×2個) |
P-80D(80W) |
AN-KM01
(2個) |
AN-K700 |
AN-KC31 |
AN-KS100
(100W×2個) |
P-80D(80W) |
AN-KM01
(2個) |
AN-K800 |
AN-KC31 |
AN-KS100
(100W×2個) |
P-80D(80W) |
AN-KM01
(2個) |
AN-K900 |
AN-KC31 |
AN-KS100
(100W×2個) |
P-120D(120W) |
AN-KM01
(2個) |
※使用機器の構成は、騒音の周波数成分によって異なることがあります
騒音公害の原因となりやすい低周波騒音
工場稼働時のモーターやコンプレッサー等の連続したうなり音や排気ファンの風切り音等は、低周波騒音の音源です。
特に排気ファンの騒音はダクトから排気とともに直接屋外に放出されるため、遮蔽のできない音源となっています。
そこで、現状では騒音対策としてサイレンサー(パッシブ)が取り付けられています。しかし、サイレンサーの減衰可能な周波数は概ね500Hz以上であり、低周波騒音に対しては減衰効果に限界があります。
また、遮蔽物による騒音減衰効果に関しては、高周波の短い波長の音に対しては、壁で囲う等の容易な対処で減衰が可能ですが、低周波の長い波長の音は、重量のある分厚い壁等が必要とされ、建築コストの増大が避けられません。したがって発生源からかなり遠くまで影響を及ぼしてしまいます。
低周波排気音を解消(最大20dB)
協和ANC(Active Noise Control)消音システムは大きな分厚い壁を必要とせず、パッシブ方式のサイレンサーよりも効果的。様々な低周波数の騒音に対応できるアクティブ方式の装置です。問題の騒音に対して逆位相の音を重ね合わせて、騒音そのものをキャンセル(消音)します。この逆位相の音を常に効果的に作り出し、低周波音を最大20dB減衰できます。
■実験データ
#2 RFTターボファン(AN-K400)における実験データ(1/3オクターブバンド)
65 m3/min × 2350 min-1 × 5.5 kW (ANC制御範囲50~500Hz)
50-500HzのOA値で12 dB減衰!(※ダクト径が細いと制御範囲が広まります)
#6 RFTターボファン(AN-K800)における実験データ(1/3オクターブバンド)
300 m3/min × 1000 min-1 × 30 kW (ANC制御範囲50~300Hz)
200Hzで20 dB以上減衰!
50-300HzのOA値でも15 dB減衰! |