耐蝕ファン総合カタログ
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[kW]Bx=B  ×γx×γ[Pa]送風機性能表示のためにJIS B8330送風機の試験及び検査方法で規定された用語になります。7−1 送風機全圧送風機全圧Ptとは送風機によって与えられる全圧の増加量で送風機の吐出口と吸込口における全圧の差で表します。送風機の理論空気動力A [kW]送風機の軸動力B [kW]全圧効率は大小により相違はありますが、通常50〜80%になります。送風機の所要電動機容量は、軸動力に対して10〜20%の余裕を見込んだものを電動機の動力とします。送風機は標準吸込状態のもとでその機械を運転するものとして表しますので、温度や密度の異なるガス体では次式によって圧力換算して選定を行う必要があります。風量は変化しません。軸動力は変化しますので、仕様における運転時の軸動力を換算して確認します。風量が基準状態(乾燥空気 0℃ 101.3kPa)で表されている場合、次式によって標準吸込状態に換算して選定を行う必要があります。Pt=Pt2­Pt1=(Ps2+Pd2 )­(Ps1 +Pd1 )=(Ps2­Ps1 )+(Pd2­Pd1 ) (添字は、1:吸込側、2:吐出側を表します)A=Q [m3/min]×Pt [Pa]60000B=送風機の理論空気動力 A送風機の全圧効率%293P=Px  ×273+Tx[Pa]P :標準吸込状態での運転圧力Tx:ガス体の温度 [℃]Px:ガス体Tx ℃ における圧力 [Pa]9−2 密度が異なるときP=Px  ×1.20[Pa]γx:ガス体の密度 [kg/m3]9−3 仕様運転時での軸動力293273+Txor Bx=B×γx1.20B:標準吸込状態での運転時軸動力 [kW]Bx:仕様運転時での軸動力×100% [kW][kW]1.標準吸込状態3.圧力の単位4.全圧Pt (Total Pressure)5.静圧Ps(Static Pressure)6.動圧Pd(Dynamic Pressure)送風機その他、空気、ガス体を取扱う機械の性能は、標準吸込状態のもとでその機械を運転するものとして表します。標準吸込状態とは、温  度:20℃絶対圧力:101.3 kPa(1atm)相対湿度:65%湿り空気を吸込む状態を示し、その密度は1.20kg/ⅿ3とみなします。2.送風機の風量送風機の風量は、送風機の吸込口における風量とし、通常 ⅿ3/minで表します。特に基準状態(乾燥空気)0℃ 101.3 kPa(1atm)における風量はN ⅿ3/min(Normal ノルマル)で表わします。一般空調用に使われる送風機は、比較的低圧ですので、吐出風量=吸込風量 として差しつかえありませんが、圧力比(吸込側と吐出側の絶対圧力比)が1.03(吸込側を大気圧とした場合は約3kPaの圧力上昇となります)以上の場合は次の式によって吐出風量を吸込風量に換算する必要があります。 Q = Qd × P2×T1P1×T2 Q:吸込風量  Qd:吐出風量 [ⅿ3/min]P:絶対圧力 [Pa]  T:絶対温度 [K](添字は、1:吸込側、2:吐出側を表します)空気調和や換気用に使用する送風機の発生圧力はPa(パスカル)で表わします。従来mmAq(水柱ミリメートル)で表わしていましたが、SI単位のPaに換算するときは、1mmAq ≒ 9.8Paになります。静圧と動圧を加え合わせた圧力になります。送風抵抗に対抗する圧力になります。この圧力は流れの平行な物体の表面に気体が及ぼす圧力で下図のように測定します。ダクトの一端を封じて片方から送風機で空気を押し込むときに生ずる圧力も静圧になります。速度圧力とも呼ばれ風の流れによって生ずる圧力で次式によって表されます。 Pd=V22V:風速 [m/sec] 気体の流速γ:気体の密度 [kg/m3]標準吸込状態(20℃ 101.3kPa相対湿度65%)の場合はγ=1.20kg/m3になります。7.送風機全圧と送風機静圧7−2 送風機静圧送風機静圧Psとは送風機全圧から送風機吐出口における動圧を差し引いた圧力になります。Ps=Pt­Pd2=Ps2­Ps1­Pd18.送風機の動力決定方法9.温度や密度による性能変化9−1 温度が異なるとき10.基準状態(ノルマル)による風量変化NKSⅡ-RBNKS Ⅱ-0KS5-0KSS-0 KST-RB CUF-100・150RFT-RB RFT-OA RFT-OVFCB-RB TCB-RB 135F-RBS-RB(小型)S-RB(中大型)KT-RBCB-RBNAP-HR DFシリーズ 付属品耐蝕表技術資料技術資料Pt₁Ps₁Ps₂Pt₂25技術資料121

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